タッチケアは看護や介護に取り入れたい「手の芸術」

わたしは日々訪問看護での利用者さまや

施設の入居者さまに精油を使ってタッチケアをしています。

簡単にいうとアロママッサージです。

あはき法ではマッサージという言葉を使ってはいけないとされているので

なるべくマッサージという言葉は避けています。

高齢の方や利用者さまには

わかりやすく言葉では「マッサージ」ということもありますが。

文章に残すには「トリートメント」や「ケア」と書いたほうがいいですね。

フットトリートメントには

まず精油をお湯に溶けこますためにバスオイルを使い足浴をします。

お湯が白くなるので

まるで温泉に浸かっているみたいーというのが多くの感想です。

その後爪切りをすることもあります。

爪切りをしないときは

そのままフットケアに入ります。

アセスメントとしては

浮腫があることや

浮腫はなくても精神的安定は必要な場合

フットケアは有効です。

ハンドケアも喜ばれますが

日頃手よりも足のケアがおろそかになりがちなので

足に触れてもらうというのは

うれしいものです。

足は医学的にも

静脈を心臓に戻していくポンプの役割があるので

高齢だったり運動不足の施設入居者の方には

足のポンプ作用のお手伝いをすることで

身体の循環が改善されます。

足に触れると顔がゆるみ

すぐに気持ちいいーと感情が漏れでてくるのは

足に触れることが日常で少ないからかな、といつも感じます。

また便秘がちな方には

安易に下剤や浣腸を使う前に

まずタッチケアで腸の動きを良くしてみることが有効です。

便秘を大きく2つに分けると

大腸の機能障害による機能性便秘

小腸や大腸の器質的障害が原因となる器質性便秘とがあります。

さらに機能性便秘は三つに分かれ

大腸の動きの低下による弛緩性便秘で高齢者には最も多いタイプです。


逆に動きすぎにより腸管がけいれんして収縮する痙攣性便秘があります。

コロコロの便でストレスに関係があるようですが・・・

もう一つは便意をガマンすることにより起こる直腸性便秘

直腸に便が来てもうまく排便できないとか便意を感じないとかで

弛緩性便秘と一緒に起こることがあります。

施設に入っていると何かと不安などの精神的ストレスがあるし

交感神経が優位になるので腸の蠕動運動を低下させるので

腹部のトリートメントには

機能性便秘に効果的です。

下剤を乱用すると、習慣化してしまうおそれがあり

自然な排便ができなくなってしまうことがあります。

また浣腸は便が硬い場合、血圧が上がってしまう可能性があることや

腸閉塞の場合は要注意です。

浣腸は吐き気や腹痛がみられる時はしてはいけません。

腹部トリートメントには精油とキャリアオイルを使います。

腹部のトリートメントは

両手でのの字を書き

ゆっくりゆっくりしていきます。

上行結腸→横行結腸→下行結腸と腸の走行を感じ取りながら

ゆっくりゆっくり

手のひら全部を使い

ゆっくりゆっくり

そのうちこのお腹が

自分の身体と一体化するように感じられてきます。

いとおしくなります。

利用者さまは

ため息を何度も発します。

あ〜気持ちいいーーー

気持ち良いわーーーー

手の芸術やねー

すごい技術持ってるわー

こんなに喜ばせてくれるなんてーー

何度も何度も

気持ちいいと

その合間にはうとうと眠りに入られてはまた起きて

気持ちいいーと声を出してはまたウトウト・・・

こころをこめて

ゆっくりゆっくり

アセスメントしたことをちゃんと頭の隅に置きながら

決して無意識に無造作になでているのではなく

根拠とモニタリングもしながらのタッチケアです。

便が触れると

しばらくのの字を書いてトリートメントしたら

おヘソから四横指横に便の貯留してるスポットが

S状結腸の入り口につながるので

そこらへんを少しだけ圧をかけてゆっくりなでおろします。

この圧は

何度か経験をしてから感触で身につく感じですが

腹部トリートメントをする前には

必ず腹部のアセスメントをしましょう。

腹壁の状態や腸蠕動音を聴診器で確認します。

問題なければ

S状結腸につながるところに便を誘導できます。

自然にまかせ

ゆっくりゆっくり

この辺で

排ガスが出る場合がけっこうあります。

あとは

自然の排便を待ってみますが

このタッチケアの時間で

精神的な緩和も期待できるので

自律神経の副交感神経が優位になることで

排便が促されることがあります。

浣腸したら出るかも、と

安易に浣腸を使用するよりも

まずは

腹部のトリートメントを試してみるといいですね。